放送日:10月15日・22日(土)

こんにちは!
せたがや発・見・聞・録
リポーターの小野寺真理子です。

テーマ:「せたがやの粋〜東京染小紋の色と柄」

今回は、世田谷区内で製作されている伝統工芸品
「東京染小紋」をご紹介。

「東京染小紋」は、白い生地に細かい柄を上から捺染していく、
国の伝統工芸品に指定されている染色品です。

その発祥は、さかのぼること室町時代の武士の裃からと言われています。

京都の友禅染めに比べると、遠目には単色無地に見えますが、
近くで見ると細かい柄が染められているのがわかるというのが
「東京染小紋」の特徴です。

色は、飽きのこない、穏やかな落ち着いた色あいが多くみられます。

着物一着分にあたる白い生地を染め上げるには、
生地に小紋柄をつける「型付け」、
生地の全体の色をのせていく「しごき」、
色を定着させる「蒸し」、
余分な色などを落とし、乾燥させる「洗い、乾燥」
と言われる作業工程があります。

洗い以外は、手作業なので全部が終了するのが、
1週間ほどということです。

こうした伝統工芸の魅力を知ってもらおうと、
「東京染小紋」の職人の皆さんは、
年に1回程度、区内で体験学習を開いているほか、
小学校の総合学習でも伝統の技を紹介しているということです。